目次
- 世界三大絶勝!貴重な自然遺産「東尋坊」
- 自然が生み出した海の彫刻!東尋坊の楽しみ方
- 「神の島」雄島へ渡ってみよう
- 雄島はなぜ「神の島」?島内を観光しよう
- 東尋坊・雄島周辺観光のあとに!東尋坊商店街で食べ歩き
世界三大絶勝!貴重な自然遺産「東尋坊」
豪快な景観が広がる東尋坊
坂井市三国町にある世界三大絶勝「東尋坊」は、溶岩によってできた巨大な柱状の岩が海岸線に沿って約1㎞に渡って続く、福井県の中でも有数の観光客スポットです。絶壁の上を歩くのはスリリングですが、アートのような岩肌に荒波がぶつかる様子は大迫力!越前加賀海岸国定公園の特別保護地区にあり、国の名勝・天然記念物にもなっています。
アクセスは、車の場合、福井駅から約45分。公共交通機関を利用する場合は、えちぜん鉄道で福井駅から三国駅まで約50分。えちぜん鉄道三国駅(※)から京福バスに乗り「東尋坊」バス停まで約10分。下車後、徒歩約5分で到着します。
※えちぜん鉄道三国港駅、あわら湯のまち駅からも東尋坊行きのバスが出ています。
世界的にも希少!
柱状節理とは?
東尋坊の独特な景観は、柱状節理という希少な地形によって作られています。 柱状節理とは、溶岩やマグマが冷えて固まるときにできる柱状の割れ目のこと。地表近くまで上昇したマグマは、冷えて体積が小さく縮み、五角形や六角形の柱状の割れ目ができるのです。東尋坊の柱状節理は、約1300万年前に噴き出した溶岩が地中で固まり、地殻変動や日本海の荒波で削られ現在の形になりました。1kmにもわたる柱状節理は、朝鮮半島の金剛山、スカンジナビア半島にあるノルウェー西海岸、そしてここ東尋坊だけ!地質学的にもとても貴重な場所です。
自然が生み出した海の彫刻!東尋坊の楽しみ方
絶景が広がる絶壁を歩こう!
荒磯遊歩道は、東尋坊周辺から雄島へと続く約2.7kmの遊歩道。小道の脇には三国町ゆかりの文学者の碑が並び、日本海の荒波に削られてできた海蝕洞(かいしょくどう)を見ることができます。 海浜自然公園から崎漁港までのびる「二の浜遊歩道」は、約1.3kmの起伏が少ないコース。 どちらも海岸沿いを散策することができます。さらに2027年度には、東尋坊エリアの再整備が完了予定。 新しく建てられるビジターセンターに、ガラス張りの展望室があり悪天候でも東尋坊の景色を楽しめるようになります。また、柱状節理について学べる展示室や遊覧船チケット売り場、飲食スペースなどが設けられます。
奇岩をじっくり鑑賞!東尋坊観光遊覧船
陸から東尋坊を鑑賞したあとは、東尋坊や近くにある雄島を約30分間にわたって周遊する「東尋坊観光遊覧船」へ!波が穏やかな日は、20m以上の高さを誇る「大池」の入り江の中まで入ることができます。船上から見上げれば、岩肌が押し迫ってくるような雄大さに圧倒され、陸からは味わえない感動があります。 遊覧船の乗り場は海況によって変わるので、当日、東尋坊観光遊覧船HPをご確認ください。 例年、秋開催の東尋坊夕陽イベントに合わせてサンセットクルーズも運航。沈む夕日が東尋坊の断崖を照らし、海と空をオレンジ色に染める様子は絶景です!
東尋坊まちづくり株式会社
副社長の阪本浩三さんへインタビュー
東尋坊の北側は輝石安山岩の柱状節理が続くのに対し、南側は岩肌が白っぽく、その境目に手で触れられるのも魅力です。 遊覧船の操縦経験もありますが、乗客が「ライオン岩」や「恐竜岩」などさまざまな形の奇岩を見つけて楽しむ様子を見るのが、何より嬉しいです。東尋観光坊遊覧船は、HPやコースの見どころを紹介するスマホアプリが多言語化されています(英語・簡体字・繁体字対応)。アプリを利用して、訪日観光客の方にもっと東尋坊を楽しんでいただけたらと思っています。
東尋坊まちづくり株式会社 副社長
阪本浩三 さん
「神の島」雄島へ渡ってみよう
島の成り立ち
東尋坊の沖合いに浮かんでいるのが、1300万年前の溶岩でできた周囲約2kmの「雄島」。東尋坊からは車で約5分、徒歩で約40分ほどの位置にあります。昔から海の神様の島として崇められ、東尋坊とは異なる岩場の景観や原生林が広がります。
遊歩道を渡って雄島へ!
東尋坊から雄島へ向かうなら、荒磯遊歩道をたどるルートがおすすめ。約40分で到着します。朱塗りの橋を渡って島内に入ったら、一周約1.2kmの散策路を歩きましょう。約40分で一周できます。
雄島はなぜ「神の島」?島内を散策しよう
雄島に鎮座する「大湊神社」
島の入り口にある大きな鳥居をくぐり、急な石段の先にあるのが大湊神社。雄島内に本殿がありますが、船で島に渡っていた時代には悪天候で神事ができなかったことから、実務的なことをする拝殿が陸地側の安島地区内にあります。例年4月20日頃には航海の安全と豊漁を祈願する雄島祭りが開催され、船をかたどった神輿を担いで橋を渡ります。
神秘を感じる手つかずの自然!島内の見どころ
散策路を通ると、島西側から北側にかけて板状の岩を多く目にします。 これは東尋坊とは異なり、流紋岩の板状節理。地表を流れた溶岩の名残を示す美しい縞模様を、近くで見ることができます。また、島に広がるヤブニッケイの原生林も雄島の神秘的な景観を作り出しています。
今も人々の信仰を集める大湊神社!宮司さんへインタビュー
大湊神社は、現在も航海や漁業の守り神として地元の人々から崇敬されています。神社は高台にあり、鳥居越しに対岸にある東尋坊の絶景を眺めることができます。 毎年8月末には、9月1日から解禁になる底引き漁の大漁と安全を祈願しに多くの漁船が大湊神社を参拝します。
大湊神社 宮司
松村典尚 さん
東尋坊・雄島周辺観光のあとに!東尋坊商店街で食べ歩き
東尋坊商店街おすすめグルメ
東尋坊の崖の手前まで、約300m続く東尋坊商店街。 新鮮な海の幸を味わえる飲食店やお土産屋さんなどが軒を連ね、食べ歩きが楽しめます。特に海鮮丼やイカやサザエの浜焼きなど、日本海の海の幸は絶品です!ソフトクリームや、東尋坊の岩肌をイメージした”崖淵シュークリーム”など、スイーツも充実しています。
東尋坊商店街MAP