丸岡城

日本100名城の一つであり、福井県屈指の名所・丸岡城!歴史や見どころ、周辺観光情報など、丸岡城の観光が楽しくなる情報をご紹介します。

奇跡の修復城「丸岡城」

丸岡城はいつ建てられた?

丸岡城は一向一揆の備えとして、1576年に織田信長の命により柴田勝家が甥の勝豊に城を築かせたのが始まりです。築城から400年を超え、現在では福井県が誇る歴史遺産です。標高17mの小高い丘陵にそびえる立派な丸岡城ですが、1948年の福井地震により石垣もろとも完全に倒壊してしまいました。

福井地震後に修復された丸岡城

福井地震により丸岡城天守が崩壊しますが、1955年に柱や梁など主要部材の70%以上再利用して修復されました。甚大な被害により誰もがこの修復は困難ではと絶望を抱いていましたが、修復を願う多くの人々の熱い想いや、全国からの修復費用の寄付により、奇跡的に修復を成し遂げました。消滅の危機を乗り越えた現存する丸岡城の姿をぜひ、ご自身の目でご覧ください。

坂井市ホームページ「消滅危機からよみがえった丸岡城天守の奇跡

丸岡城にゆかりのある人物!
柴田家、本多家、有馬家について

丸岡城を語るに欠かせない人物と言えば、柴田家、本多家、有馬家。柴田勝豊が丸岡城を築城し、その後本多成重が丸岡藩の初代藩主となり、城下町の整備に尽力しました。本多家の後に丸岡藩を任されたのが有馬清純でした。

北陸地方に残る唯一の現存天守!

現存天守とは?

現存天守とは、江戸時代以前に建立され、現在まで保存されている日本の天守のことを指します。かつて全国各地にあった城のうち、江戸時代以前に建てられた天守が残っている城が12城あり、これを現存天守と呼んでいます。地震により完全に倒壊した状態から修復された天守は丸岡城のみです。また、福井県が位置する北陸地方に唯一残る現存天守で、国の重要文化財にも指定されています。

丸岡城天守の特徴

丸岡城は、独立式望楼型天守を持つ平山城です。 天守は外観からは二階建てに見えますが、実は内部は三階建て。1階と2・3階の間に通し柱がないため、1階が2・3階を支える構造となっています。また丸岡城と言えば、急階段が特徴のひとつ。1階から2階に上る階段が65度、2階から3階部分で67度の傾斜となっており、全国でも珍しい急階段です。さらに、屋根は石瓦で葺かれており、現存天守では唯一の造りです。

丸岡城の見どころはココ!

天守からの景観を楽しもう!

城内にある階段は、丸岡城特有の急な階段となっており、ロープが備え付けられています。ロープを上手く使いこなしながら、最上階を目指しましょう!最上階にある天井の間には四方に窓があり、丸岡の町並みが広がります。かつての城主たちも眺めたであろう景色を見ることができます。

敵を狙い撃ち!?隠された秘密

丸岡城には、敵が攻め入った際に活躍した、「石落とし」と「狭間(さま)」があります。石落としは、天守の一階部分にあり、石垣を登ってくる敵に向かって、石を投げ落としたり、弓や鉄砲を撃ったりする際に使用されていました。天守の壁面には小窓が設けられており、そこからも外敵に向かって鉄砲で攻撃するなど、仕掛けを施していました。 見学する際は、ぜひ細部までご覧ください。

ボランティアガイドの方と
丸岡城を見学しよう!

丸岡城をもっと楽しむならボランティアガイドと巡りませんか?丸岡観光ボランティアガイド協会では、「おもてなしの心」を大切にしながら、丸岡城天守前広場及び天守内をご案内しています。丸岡城観光ボランティアガイド予約申込書に必要事項を記入の上、見学の一週間前までにFAXでお申し込みください。

丸岡城観光ボランティアガイド予約申込書こちら
※ガイド案内は無料です
※ガイド小冊子(500円)購入の協力をお願いしています

丸岡城周辺の観光情報

一筆啓上 日本一短い手紙の
館で人々の想いに寄り添おう!

丸岡城の周辺には、魅力的な観光スポットがあります。まず立ち寄ってほしいスポットは「一筆啓上 日本一短い手紙の館」。館内では、日本一短い手紙コンクール「一筆啓上賞」の過去の入賞作品の展示や、丸岡城の四季や坂井市に咲く季節の花々、観光名所などを映像で紹介しています。手紙文の手本とされたのは、初代丸岡藩主・本多成重の父「本多重次」が陣中から妻にあてた手紙です。その手紙文は、簡潔明瞭ながらも妻や子を気遣う優しさが短い文の中から伺うことができます。毎年多くの作品が寄せられる「日本一短い手紙 一筆啓上賞」は、本多氏の手紙をモチーフに始まりました。短い文の中に込められた作者の想いに馳せてみてはいかがしょうか?
一筆啓上 日本一短い手紙の館

坂井市丸岡歴史民俗資料館で丸岡城の歴史をもっと知ろう!

坂井市丸岡歴史民俗資料館は、丸岡城築城400年を記念して1978年に旧城郭内に開館しました。常設展示室には、歴代城主である本多氏、有馬氏のゆかりの武具や調度品・掛軸・古文書などの貴重な品々を展示しています。

丸岡城のお祭りや四季の見どころを紹介!

桜まつり、秋の古城まつり、
四季のみどころ

丸岡城では、毎年3月下旬~4中旬の桜が見ごろを迎える時期に「丸岡城桜まつり」が開催されます。桜の花に浮かび上がる丸岡城天守は、春ならではの姿です。300本のぼんぼりが設置され、夜間には桜のライトアップが行われ、幻想的な丸岡城が楽しめます。毎年10月には、武者行列や総踊りが城下で繰り広げられる「丸岡古城まつり」が開催されます。手作り鎧兜を身にまとった武将たちや子ども奴など総勢400人を従え、丸岡城周辺を練り歩く五万石パレードは必見です! 毎日20時と21時には、歴史的建造物である丸岡城と最先端技術が融合したプロジェクションマッピングショーがお客様をお迎えします。その他にも、季節によって秋は紅葉、冬は雪景色など四季折々の丸岡城の姿が見られますよ。

丸岡観光ボランティアガイド
協会の大霜さんが語る
丸岡城の歴史!

丸岡城は、1948年の福井地震で崩壊してしまいましたが、修復の支えになったのは、やはり町民(当時は丸岡町)の協力があったからですね。戦後まもなく、食べるものにも困窮しているにも関わらず、町民は城の修復に力を注ぎました。丸岡城に対する当時の町民の強い思いが、現代の私たちへと受け継がれています。丸岡城は現存天守であることや、屋根の造りなど日本で唯一なところがたくさんあるので、私たちと一緒に丸岡城の魅力にふれてみましょう。

丸岡観光ボランティアガイド協会 会長 大霜徹夫さん

Information

名称 丸岡城
関連リンク https://kanko-sakai.com/spot/k003/
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