目次
- 丸岡産そば
- 越前おろしそばとは?
- 越前おろしそばの製法
丸岡産そば
丸岡産そばの特徴
そばの栽培に必要な豊かな自然と清水に恵まれた福井県は、全国屈指のそばどころ。県全域で、昔から地域に根付いてきた在来種のそばの実が栽培されています。福井県食品加工研究所では、現在22系統の在来種が保管されており、中でも代表的な在来種系統の一つ「丸岡在来」で作られる「丸岡産そば」は香りの良さで人気!小粒ですが殻が薄く、コシの強いそばになります。産地である坂井市丸岡町は平野部に位置しているため、広大な土地を生かし、そばの栽培が盛んに行われています。
「丸岡そば振興協議会」の
中瀬さんが語る!丸岡そばの
歴史や裏話
丸岡そば振興協議会は、丸岡の特産品であるそばを振興するために立ち上げました。かつては、大豆の栽培が盛んな丸岡でしたが、1991年頃から干ばつになり、大豆が育たなくなってしまいました。そんな時、雑草だらけの畑にそばの種を巻いたところ、雑草がなくなり土も肥えたんです。それから丸岡そばの生産がはじまりました。生産した丸岡そばは、丸岡そば愛好家の方へお渡しし、さらなるPRに繋げたり、地元の高校生たちにそば作りを伝授することもあります。指導した高校生が全国高校生そば打ち大会に出場した経歴もあるんです!実は・・・そば生産者の方はほとんど石臼を持っています!実から挽いてどんな粗さのそばが美味しいかを研究するほどのそば愛があります。いろいろ試して、風味や味を語れることが大事ですね。店によって実の配分を独自で決めて、オリジナルの丸岡そばを作るんです。だから、一口に丸岡そばと言っても、店ごとに味わいは違いますよ!
中瀬さんおすすめ!
丸岡そばの美味しい食べ方
大根おろしで食べるのがやはり丸岡そばの醍醐味です!
大根おろしを使うことで、消化もよく、飽きることなく3杯は食べられますね!絞った大根おろしを出汁に加えて食べることもあり、辛味が丁度良くなります。わさびのような香りのカザフ辛味大根を使うこともありますよ。丸岡そばは、黒化率(成熟して果皮が黒色になった子実の粒数割合)が、5割~6割で狩り始める早狩りです。そうすることで、新そばの香りが出て、丸岡そばならではの美味しさが味わえますよ。
丸岡そば振興協議会
副会長 中瀬輝雄 さん
越前おろしそばとは?
そば大国!福井県を代表する名物「越前おろしそば」
福井県の郷土料理の一つ「越前おろしそば」。
坂井市をはじめ、県内全域で愛される名物グルメです。越前おろしそばは、冷たいそばに醤油味のダシをかけ、大根おろしや削り節、刻みねぎなどの薬味をのせて食べるのが一般的です。麺はコシがあり食べ応え抜群!大根おろしには辛味大根が使用されているため、ほどよく辛味を感じられるのも特徴です。「越前おろしそば」の名前が全国的に広まったのは、昭和天皇(1901年~1989年)が福井県に来られた際のこと。その際に越前おろしそばを召し上がられ、「越前のそばは大変おいしかった」とお言葉を残されたことで、有名になりました。
越前おろしそばの製法
美味しさの極意は製粉技術にあった!
越前おろしそばには、小粒で実が詰まったそばの実を使用しています。
そばの実は、温湿度管理を徹底した倉庫で保管され、品質を保ちます。製法にもこだわりがあり、機械を使わず石臼で時間をかけて挽きます。こうすることで、そば本来の風味や甘みを損なうことなく、香り高いそば粉が出来上がります。そば粉が出来上がったら、そば生地を作り、約2mmの間隔で包丁で切っていきます。他のそば麺に比べると、比較的太麺であるのが特徴です。太い麺を噛めば噛むほど、そばの美味しさが存分に感じられますよ。