目次
- 濃厚な味わいがたまらない!ふくい甘えび
- 幻の食材!ガサエビ
- ふくい甘えびの漁法
- ふくい甘えびの美味しい食べ方
濃厚な味わいがたまらない!ふくい甘えび
濃厚な甘みが凝縮!ふくい甘えびの魅力
ふくい甘えびは、福井県沖で獲れるえび「正式名称:ホッコクアカエビ」で、旬は5、6月、9~1月です。主な水揚げ港は、坂井市の三国港を含む4つの漁港で行われますが、中でも三国港は、県内でダントツの甘えびの水揚げ量を誇り、7割以上を占めています。ふくい甘えびは、とろけるような粘りと甘い味わいが特徴で、その美味しさは全国的に高い評価を得ており、坂井市内の老舗料亭のみならず、金沢市や銀座の星付き料亭などでも使用されています。福井県が誇るブランド魚「ふくい甘えび」の美味しさを、ぜひあなたも味わってみませんか?
幻の食材!ガサエビ
どんな料理にもあう!上品な甘みのガサエビ
ガサエビは、福井県などが面する日本海側でしか獲れない希少なエビ「正式名称:トゲザコエビ」です。水揚げ量が少ない上、さらに鮮度の落ちも早いため、なかなか市場に出回ることはなく、「幻のエビ」とも言われています。そのため福井県を訪れたならば、ふくい甘えびだけでなく、ガサエビもぜひ食べてほしい逸品!見た目は、通常の甘エビより殻の色が茶色く、ゴツゴツしています。味わいは、非常に旨味が強く上品な甘さを感じることができます。食感や甘みを存分に堪能できる刺身はもちろん、フライや天ぷらなど、食べ方はさまざまです。
ふくい甘えびの漁法
こだわりの漁法に美味しさの
秘訣がある!?
ふくい甘えびの漁は、甘えび以外の魚がほとんど入らないように網で漁獲する漁法を採用しています。「マエダレ網」という網を使い海底から浮かせて曳く事で、甘えび以外の魚の入網がほとんど無く、甘えびに傷が付きにくいので綺麗な姿のまま甘えびを獲ることが出来ます。また、甘えび以外の魚の混獲を防ぐことは、海の生き物の資源保護にも繋がっています。水揚げされた甘えびは、子持ち、大、中、小、小小のサイズごとや品質によって厳しく選別されます。
ふくい甘えびは、中サイズ(約12g)以上と規定されているほか、漁獲されてから競りまでが24時間以内かつ、鮮度の良いものがふくい甘えびとして認められます。
知られざるふくい甘えびの
生態とは!?漁師さんに
インタビュー
やはり福井県と言えば、ふくい甘えびと越前がにが盛んに漁獲されています。
ふくい甘えびは水深250mのところで冬頃に親が産卵を始めます。その後、水深700m位の所へ移動し、脱皮後1ヶ月ほどで皮が固くなり始めたら、5月初め頃から少しずつ水深の浅い所へ移動し、生育します(水深400m~500m位)。甘えびの寿命は11歳ほどで、初めは雄として生まれてきますが、5~6歳頃に性転換を行い、それ以降は雌となる不思議な生き物です。取れたては身が引き締まっておりプリプリの食感、1日~2日後は甘みが増しトロっとした食感をお楽しみ頂けます。これからも資源を守りつつ、漁を続けていきたいですね。
三国港機船底曳網漁業協同組合
代表理事組合長 平野一美 さん
ふくい甘えびの美味しい食べ方
定番の刺身から天ぷら、味噌汁まで!おすすめの食べ方
まずは、刺身で素材そのものの味を堪能しましょう!
獲れたてのふくい甘えびは、ぷりぷりとした食感がたまりません。獲れたてもおすすめですが、一晩経ったふくい甘えびの味わいも格別で、とろける甘さが楽しめます。ふくい甘えびを贅沢にたくさん食べたい方は、甘えび丼がおすすめ!その他にも唐揚げや、殻でダシをとって味噌汁として味わうのも絶品です。珍味が好みの方は、ぜひ青緑色の卵や、頭の中の味噌も味わってみてくださいね。
絶品の甘えびが味わえる!
魚志楼にインタビュー
昔ながらの味を受け継ぎながら、より美味しいふくい甘えびを提供することを大切にしています。港が近いため、料理にあった甘えびを選別できますね。魚志楼では、料理によっては頭から尻尾まで提供しています。特に味わってほしいのは、頭に詰まった味噌!新鮮だからこそ美味しく、三国まで足を運ばないと食べられない味ですね。焼いたり揚げたりすると、殻からも香りが感じられます。生で食べると、ねっとりした食感が楽しめるので、ぜひさまざまな料理で味わってみてほしいです。えびは世界中にあり、親しみやすい食材ということもあり、海外からもお客様が足を運んでくださいます。生のエビも抵抗なく美味しく召し上がっていらっしゃいました。甘えびの美味しさを知るなら、ぜひ三国へいらしてくださいね!
魚志楼
女将 松崎眞理子 さん