三国湊

三国湊は、江戸から明治にかけて北前船交易で隆盛を極めた港町。三国港市場にほど近く、日本海の新鮮な海の幸が味わえるお店もたくさんあります。ここでは、三国湊のおすすめ観光スポット、グルメ、宿をご紹介します。

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江戸時代の町並みが現存!三国湊

情緒あるレトロな町並みが
残る三国湊

坂井市三国町は、1000年以上前の文献にも「三国」という地名が残る歴史ある町。そして17~18世紀ごろに北前船による海上航路が発達し、物流の一大集積地としてにぎわったのが三国湊です。その後、物流の中心は船から鉄道になりましたが、今でも三国湊周辺には豪商の邸宅など歴史的建造物が残り、散策が楽しめます。また、三国湊では、港町ならではの新鮮な海の幸が楽しめるほか、辛味のある大根をすりおろした「三国辛味そば」などがあります。

三国湊の
繁栄の理由「北前船」とは?

北前船とは、18世紀中頃~19世紀末に、大阪から北海道を日本海回りで往来し商業を営んでいた商船の総称。単に物流を担うだけでなく、それぞれの土地の特産などを遠隔地へ運び、その価格差によって莫大な利益を上げていました。三国湊はこの北前船の寄港地として、町家、商家、土蔵などが軒を並べ、大きく発展しました。

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三国湊の必見スポット

旧岸名家住宅と
旧森田銀行本店

19世紀後半頃に建てられた旧岸名家住宅は、三国湊で材木商を営んでいた岸名家の邸宅。1階には店の帳場や座敷などが残されています。旧森田銀行本店は、三国湊の豪商森田家が創業した森田銀行の本店として1920年に建設されたもの。県内最古の鉄筋コンクリート造りで、西欧の古典的なデザインの外観と、豪華な漆喰模様の内観が見事です。

旧森田銀行本店

旧大木道具店、眼鏡橋、
三国港市場

旧大木道具店は、20世紀前半に建てられ、戦後、古美術店兼住宅として使われていた和洋折衷の建物。現在はフレンチレストラン「サミュゼ」として活用されています。また、えちぜん鉄道「三国港駅」のすぐ近くには、100年以上前に建築されたレンガ造りの眼鏡橋があり、電車ファンのフォトスポットとして人気があります。歴史スポットの他にも、三国といえば「三国港越前がに」をはじめとする海産物が有名!出漁状況により開催は不定期ですが、1月頃から3月頃には、「三国港越前がに」の夕競りを見学できるツアーもあります。珍しい夕競りを県内で唯一見ることができる貴重なツアーです。

三国港市場S’Amuser(サミュゼ)

三国湊の
繁栄が生んだ楼門!三國神社

三國神社は、山と農耕を司る神と6世紀前半頃に在位した継体天皇を祀る古社。北前船によって最も栄えた19世紀後半に商家などの寄進で建てられた巨大な随身門がそびえます。拝殿に施された見事な彫刻や樹齢約600年のけやきの巨木も見どころです。

三國神社

季節の絶景スポット

三国湊には、季節の花々が咲く絶景スポットもあります。「三国港駅舎」は1913年に建てられた駅舎を再現していて、4月上旬~中旬にはレトロな駅舎とともに桜が満開!三国湊を散策して、ご紹介した歴史的な建造物を回ってみてください。

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現代のセンス×伝統文化!

おすすめのお店をご紹介

「いとや」は、福井県郷土伝統工芸品に指定され、三国祭にも欠かせない三国提灯を一貫製造するお店。予約すれば、提灯の絵付けや和紙を骨組みに張る作業など、オリジナルの提灯作りが体験できます。「竹よし」は、抹茶をいただきながら、江戸小唄の演奏を聴くことができるお店。座敷では三味線の演奏体験もできます。

竹よし

三国祭に欠かせない提灯!
「いとや」小島まりやさん

1791年に創業した当初は雑貨屋でしたが、私の祖父が提灯作りを始めました。三国祭にも提灯が使われ、うちで神社や地区などの依頼を合わせて60個ほど作っています。制作時間は、祭りで使う「高張提灯」なら骨組み作りから完成まで8時間ほど。表面の防水のため「油引き」といって油を塗りますが、これは10日ほど掛かります。父は私を含め子どもたちに継げとは言わなかったのですが、いざ継いでみると、これほど日々大きく変わる世の中で長く続いているというのはすごいな、と思うようになりました。三国の人は郷土愛が強く、三国まつりにも情熱をかけています。多様な製品づくりや仕事環境の改善を通して、三国に息づく伝統を次の世代に繋げていきたいです。

店長/提灯職人 小島まりや さん

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300年前から続く!勇壮な「三国祭」

三國神社で開催!
三国祭の見どころは?

三国祭は、江戸時代から300年続く三國神社の伝統行事で、北陸三大祭りのひとつ。毎年5月19~21日の3日間にわたって開催され、期間中は10万人もの参拝者で賑わい、なかでも山車巡行で見られる最大6.5mの巨大な武者人形は壮観!坂井市龍翔博物館では、展示された山車や人形を見ることができます。

三国祭を盛り上げる!
三国祭囃子を次代へ伝える
村田ひとみさん

「三国湊伝統芸能初香(はつか)会」の会長として、三国祭で奏でられる三国祭囃子の伝承と指導に努めています。現在、会に所属するのは大人50名、子供20名ほどで、三味線、笛、太鼓などの演奏を教えています。 この地域以外の方が「三味線や笛を習って三国祭で山車に乗りたい」というケースも大歓迎です。山車当番の子供たちが、囃子方の大役を終えても「ずっと三国祭に関わっていこうね」と伝えています。実際に、三国で育った女性が市外に嫁いで子供を産んで、その子がオンラインで一緒に太鼓を練習して、三国祭の山車に乗ったこともありました。現代に合った形で、三国祭囃子を伝えていきたいと思っています。

三国湊伝統芸能 初香会 会長 村田ひとみ さん

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話題の宿泊施設に泊まろう!

築100年超の町家!
ゲストハウス「詰所三國」

詰所三國は、1日2組限定の素泊りの宿。築100年超の薬屋が、坪庭や座敷などはそのままに、現代的な宿に生まれ変わりました。詰所三國から徒歩1分の場所には地元出身シェフが地元食材を使った創作フレンチを提供する「S’amuser(サミュゼ)」があります。周辺には他にも、19世紀に開業し母屋が国の有形文化財である和食店「魚志楼」や、海を望む古民家フレンチ「LULL(ラル)」など、美味しいお店がたくさんあります。

詰所三國魚志楼LULL(ラル)

三国の風情を感じられる!
オーベルジュほまち三國湊

古民家をリノベーションした「オーベルジュほまち三國湊」は、9棟16室のホテルとレストラン1棟を備えた宿。レストラン「タテルヨシノ 三國湊」は多くの世界的なレストランを成功させた吉野建氏がプロデュース。古民家の改修には、福井県でしか採掘できない、濡れると青色になる笏谷石を活用しています。

オーベルジュほまち三國湊

Information

名称 三国湊
関連リンク https://kanko-sakai.com/spot/k007/
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