神の島
雄島
東尋坊から一足のばして
沖合いに浮かぶ「雄島」
神の島「雄島」
大湊神社
安島地区周辺の人々は、昔から海からたくさんの恵みを受けて生活をしていました。一方で、海での漁は天候などによる危険をはらんでいて、命を落とす者も数多くいました。
大湊神社は、海での無事を祈願して祀られた神社。雄島内には本殿、安島地区内には拝殿があります。昔、雄島へは、舟で行き来していました。しかし、悪天候が続くと、何日もの間宮司が島へ渡ることができず、神事を執り行うことができません。そこで、神事の実務的なことをする拝殿を陸地側に設けたのです。今は朱塗りの雄島橋でいつでも島へ渡ることができます。
雄島の入り口にある大きな鳥居をくぐり、急な石段を上がると大湊神社に着きます。神社からは、対岸の東尋坊がよく見え、のんびりと行き交う観光遊覧船が足元の海までやって来ます。
柱状節理と板状節理の景色
雄島では板状の岩を多く目にします。特に島西側から北側にかけてはこの形状の岩が広がっており、岩の凹凸が恐竜の背中のようにも見えます。また、島南側の海際では、柱状の岩を見ることができます。
東尋坊の柱状節理はデイサイトでできていますが、雄島の柱状・板状節理は、流紋岩でできています。流紋岩は、地表を流れた溶岩が冷え固まってできる岩で、岩についている美しい縞模様は、溶岩の流れの名残を示す波紋です(流紋岩の流理構造)。
古くからこの流紋岩は重用されており、江戸期、福井藩松平家の迎賓館ともいえる「養浩館」の庭園の庭石や、戦国大名朝倉氏の館跡庭園の庭石にも使われています。※養浩館の庭園は、アメリカの庭園専門雑誌での日本庭園ランキングで3年連続3位となった名園。一乗谷朝倉氏遺跡の庭園は、国指定の特別名勝です。
時間 | 特になし。(日没後の来訪は控えてください) 雄島橋の往復だけなら15分。時計回りに島内を1周すると、約1.2km・約40分。 散策路から外れることなく、足元の岩場に気をつけて、散策してください。 |
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料金 | 無料 |
訪問時期 | 春夏秋季。(冬季の風が強く積雪のある日、また、荒天時の来訪は控えてください) |
アクセス | 【 車 】 ・東尋坊から4分程度。雄島橋のたもとに無料駐車場(25台)あり。 【 公共交通 】 ・東尋坊から京福バスで雄島バス停まで約4分。 【 徒歩 】 ・東尋坊から、福良の浜を経て荒磯遊歩道を辿って向かうと40~60分。 |
問合せ先 | 東尋坊観光案内所(0776)82-5515 (一般社団法人DMOさかい観光局) |